【10月18日 AFP】サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)の聖モスク(Grand Mosque)で17日、入場制限が解除された。巡礼者は新型コロナウイルスの流行後初めて、肩を並べて礼拝した。

 聖モスク内とその周辺では、床に貼られたソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を求める印が撤去された。

 国営サウジ通信(SPA)は「今回の措置は感染予防策を緩和し、巡礼者や訪問者の入場制限を解除するという決定に沿ったものだ」と報じた。

 17日朝に撮影された写真や映像では昨年以降で初めて、巡礼者が肩を並べ、列になり礼拝している様子が見られた。

 礼拝時に距離を取る必要はなくなったが、訪問者には新型コロナワクチン接種の完了とマスクの着用が義務付けられる。

 聖モスクの中心にある黒布で覆われた直方体のカーバ(Kaaba)神殿の周辺は引き続き立ち入りが禁止されており、神殿に触れることはできない。(c)AFP