【10月17日 AFP】英保守党のデービッド・エイメス(David Amess)下院議員(69)が地元選挙区の有権者と面会中に刺殺された事件で、BBCは容疑者の男について、過激化の恐れがある人物として数年前に英政府のテロ対策プログラムの対象となっていたと報じた。

 警察は16日夜、容疑者を反テロ法(Terrorism Act)に基づいて逮捕したと発表。ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)のテロ対策司令部が捜査を主導し、「イスラム過激思想に関連した動機の可能性」を調べている。

 ベテラン議員のエーイメス氏は15日、ロンドン東方のリーオンシー(Leigh-on-Sea)にある教会で有権者と面会中に刺され、死亡した。

 BBCは英政府関係者に確認した情報として、男の身元をアリ・ハルビ・アリ(Ali Harbi Ali)容疑者だと伝えている。同容疑者はソマリア系英国人で、過激化防止を目指す政府のテロ対策プログラム「プリベント(Prevent、防止)」の対象として名前が挙がっていたという。

 ただ、プログラムへの参加は任意で、アリ容疑者はあまり参加していなかったとみられる。また、BBCによると、同容疑者が英情報局保安部(MI5)の正式な「関心の対象」となることはなかった。

 警察・治安当局は、アリ容疑者が単独で犯行に及び、「自ら過激化した」とみている。一方、英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりがあるソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブ(Al-Shabaab)に触発された可能性もあると報じている。

 アリ容疑者の父親は元ソマリア首相顧問で、息子が逮捕されたことを認め、「強い衝撃を受けている」とサンデー・タイムズに語った。(c)AFP/Tolga AKMEN with Anna MALPAS in London