【10月17日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が所属する保守政党キリスト教民主同盟(CDU)のアルミン・ラシェット(Armin Laschet)党首が16日、過去最低の得票率となった9月末の連邦議会(下院)選挙結果の責任を取り、国内で最も人口の多いノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州の首相を辞任する意向を示した。

 総選挙でのキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の得票率はわずか24.1%で、16年ぶりに第2党に転落した。

 ミュンスター(Munster)で開かれたCDU・CSUの青年組織の会合でラシェット氏は、総選挙の結果について、「党首および首相候補としての私に責任がある」と語った。

 総選挙で第1党となった中道左派の社会民主党(SPD)は15日、第3党の緑の党(Greens)と第4党の自由民主党(FDP)との連立政権発足に向けた予備交渉での合意内容を発表した。

 連立政権が発足すれば、SPDのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)副首相が首相となる。

 ラシェット氏は会合で、2005年以降与党の座にあったCDUは野党としての準備を進めるべきだと述べた。CDUの牙城であるノルトライン・ウェストファーレン州の首相を間もなく辞任する意向を示すとともに、幹部の世代交代と女性のさらなる活躍によるCDUの改革を訴えた。(c)AFP