【10月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、木星のトロヤ群小惑星(Trojan Asteroids)を接近観測するための探査機「ルーシー(Lucy)」を打ち上げた。12年に及ぶミッションで、太陽系の形成に関する新たな知見の収集を目指す。木星のトロヤ群小惑星に向けた探査機打ち上げは同局初。

 ルーシーを載せたロケット「アトラスV(Atlas V)」は米東部夏時間(EDT)の16日午前5時34分(日本時間同日午後6時34分)、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地(Cape Canaveral Air Force Station)から打ち上げられた。

 人類の進化を理解する手掛かりとなった古代の化石にちなみ名付けられたルーシーは、2025年に火星と木星の間の小惑星帯にある小惑星ドナルドヨハンソン(Donaldjohanson)、その後27~33年にトロヤ群の7個の小惑星を巡る。計8個の小惑星の接近観測は史上最多。(c)AFP