【10月16日 AFP】米国防総省は15日、アフガニスタンの首都カブールで子ども7人を含む民間人10人が死亡した米無人機の誤爆で、遺族に賠償金の支払いを申し出たと発表した。金額は明らかにされていない。

 さらに、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が政権を握ったアフガンからの退去を希望する遺族については、国務省と協力して米国に移住させるとしている。

 国防総省によると、コリン・カール(Colin Kahl)国防次官(政策担当)が14日、米カリフォルニア州を拠点としアフガンで活動する支援・ロビー団体「ニュートリション・アンド・エデュケーション・インターナショナル(Nutrition and Education International)」の創設者で代表を務めるスティーブン・クォン(Steven Kwon)氏と会談し、遺族に賠償金を支払うことを提案した。

 米軍の撤退期限を控えてカブールで混乱が起きていた8月29日、米情報機関はエズマライ・アフマディ(Ezmarai Ahmadi)さんをイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーと誤認。アフマディさんの白い車を8時間追跡した後、ミサイルで攻撃し、子ども7人を含む10人が犠牲となった。

 アフマディさんは、ニュートリション・アンド・エデュケーション・インターナショナルで働いていた。(c)AFP