【10月16日 AFP】9月30日に行われたサッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)のスパルタ・プラハ(Sparta Prague)対グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)戦で、レンジャーズのMFグレン・カマラ(Glen Kamara)が暴言を浴びたとされる問題で、欧州サッカー連盟(UEFA)は15日、調査の結果「証拠不十分」と結論づけた。

 スコティッシュ・プレミアシップの王者レンジャーズは、敵地チェコ・プラハでのスパルタ戦に0-1で敗れた後、試合中にカマラへのブーイングが繰り返されていた可能性があるとしてUEFAに通報していたが、スパルタが処分を回避する結果となった。

 スパルタの本拠地では、8月に行われたASモナコ(AS Monaco)戦でも対戦相手のオーレリアン・チュアメニ(Aurelien Tchouameni)が人種差別を受ける出来事があり、当初今回のレンジャーズ戦は無観客で行われる予定だった。しかし、UEFAは主に保護者同伴の学童ら約1万人の観客を受け入れることで折れていた。

 カマラは同じくプラハで行われた昨シーズンのスラビア・プラハ(Slavia Prague)戦でも、相手DFのオンドジェイ・クーデラ(Ondrej Kudela)から人種差別的な発言を受けていた。

 前週にはチェコの外相が、今回の件に関連した発言をめぐり、スコットランドサッカー協会(SFA)からの謝罪を求めていた。(c)AFP