【10月16日 AFP】今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)で男子シングルスを制したダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が15日、母国の首都モスクワで次週行われるクレムリン・カップ(Kremlin Cup 2021)を欠場することを明かした。

 全米オープン決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、男子では1969年以来となる同選手の年間グランドスラム達成を阻止したメドベージェフは、欠場の理由について「体の準備が100パーセントではない」と説明した。

 世界2位のメドベージェフはジョコビッチから年間1位の座を奪取する可能性がわずかに残されているが、今回の決断により、それも実質的になくなった。

 今週はBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2021)の4回戦でグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に敗れており、今後は最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2021)連覇と、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2021)の決勝ラウンドに照準を定める。

 一方、全米オープンの新女王で18歳のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)も、「出場予定の変更」を理由にクレムリン・カップ出場を取りやめた。

 同選手はBNPパリバ・オープンの2回戦でアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)に敗れ、衝撃的な全米オープン優勝後の初戦は黒星となっていた。(c)AFP