【10月15日 AFP】半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の株価が15日、大幅に上昇した。第4四半期に予想を上回る業績が見込まれることに加え、同社初となる日本工場の新設計画の発表が好感された。

 世界では自動車からミサイル、電話、ゲーム機まであらゆるものに使われているシリコンマイクロチップの不足が深刻化している。

 TSMCは世界最大のシリコンウエハー工場を運営し、世界最小かつ最先端のマイクロチップを製造している。

 マイクロチップ需要が引き続き堅調な中、TSMCは14日、第4四半期の売上高がアナリストの予想を上回る157億ドル(約1兆8000億円)となる見込みを発表した。

 TSMCの生産拠点は台湾に集中しているため、これまでに多くの国が誘致を働き掛けてきた。

 TSMCは同日、日本に初の工場を建設すると発表。新設作業は来年始まり、日本政府が総事業費の一部を補助し、2024年内の生産開始を目指す。(c)AFP