【10月15日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)のモスク(イスラム礼拝所)で15日、自爆攻撃があり、医療当局によると少なくとも41人が死亡、70人前後が負傷した。

 爆発が起きたのはシーア派(Shiite)のモスクで、週で最も人が集まる金曜礼拝の最中だった。カンダハルは、同国で政権を握ったイスラム主義組織タリバン(Taliban)の発祥地。犯行声明は今のところ出されていない。

 同国では1週間前にも、北部クンドゥズ(Kunduz)のモスクでシーア派信者を標的とした自爆攻撃があり、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出していた。

 目撃者はAFPに対し、爆発に加え銃声を聞いたと証言。モスクの警備員は、複数の自爆犯がモスクへの侵入を試み、他の警備員3人が撃たれたと語った。警備員や目撃者によると、犯行グループの1人がモスク内で自爆。さらに2人が、建物外の人だかりの中で自爆した。

 アフガン内務省の報道官は「シーア派のモスクで爆発があり、同胞が殉死し、負傷したとの悲報を聞いた」とツイッター(Twitter)に投稿。「事件の状況を把握し、襲撃犯に裁きを受けさせる」ため、特殊部隊が現場に到着したと明らかにした。(c)AFP