【10月15日 CGTN Japanese】太原衛星発射センターで14日、中国初の太陽探査科学技術試験衛星「羲和号(Xihe)」が、長征2号Dロケットにより打ち上げられました。

「羲和」は中国の古い神話に登場する太陽の女神の名で、太陽への探求心を象徴しています。同衛星は世界で初めて太陽Hα線のスペクトルイメージングによる空間探査を実現し、太陽嵐の発生時における高質な観測データについてのこれまでの空白を埋め、中国の太陽物理分野の研究能力を高めるなどで、中国の宇宙科学探査と衛星技術の発展にとって重要な意義を持ちます。同衛星の運用開始は、中国が本格的に太陽探査の時代に入ったことを意味しています。

 衛星「羲和号」の正式全称は「太陽Hα線スペクトルイメージング探査およびダブル超高性能科学技術試験衛星」で、高度517キロの太陽同期軌道で地球を周回します。同衛星は太陽Hα線のデータ分析を通じて、太陽嵐の際の大気温度や速度などの物理量の変化を取得でき、太陽嵐の動力学的プロセスおよび物理的メカニズムの研究に役立つとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News