【10月15日 AFP】自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(Tour de France)の主催者は14日、2022年大会のコースを発表した。デンマークで開幕する次回大会はスイスやベルギー、仏ダンケルク(Dunkirk)やルルド(Lourdes)を回るコースで、五つの山岳フィニッシュが設定された。

 開幕からの3ステージがデンマークで開催されることはすでに公表されていたが、残りのコースは数千人の観衆が集まったこの日のセレモニーで明かされた。

 ファンの注目は40キロのタイムトライアルが行われる最終日前日に集まるとみられる。

 他の見どころとしては、ベルギーとの国境に近いルーベ(Roubaix)の石畳コースが挙げられる。また、新型コロナウイルス対策の措置が取られなければ、フランスの祝日にあたる7月14日には、アルプ・デュエズ(Alpe d'Huez)での伝統の登りで大勢の観客が列をなして応援することも許可される。

 2022年大会のコースは、2連覇中のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)や東京五輪で金メダルを獲得した同胞プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic)といった、タイムトライアルを制す可能性があるオールラウンダーの選手に有利なように思われる。

 最終日はパリの周回コースを8周し、総合優勝した選手がシャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)でマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を着用する。

 また、女子版ツールのツール・ド・フランス・ファム(2022 Tour de France Femmes)のコースも同日に発表された。

 完全な形での開催は今回が初となる同大会は、第109回を迎える男子のレースが閉幕する7月24日に開幕する。

 スタート地点はパリのエッフェル塔(Eiffel Tower)で、全8ステージで開催される。コースは仏北部を回り、東部ボージュ(Vosges)山脈のラプランシュデベルフィーユ(La Planche des Belles Filles)でフィニッシュを迎える。(c)AFP