【10月14日 CGTN Japanese】中国国家原子力機構の張克倹(Zhang Kejian)主任と国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長は12日、中核集団核工業北京地質研究院を「IAEA高レベル放射性廃棄物地質処理協力センター」に指定するIAEAと中核集団核工業北京地質研究院の協定調印にオンライン形式で立ち会いました。

 同センターは、IAEAが設立した世界初の高レベル放射性廃棄物地質処理協力センターです。高レベル放射性廃棄物地質処理技術の研究開発や地下実験室の設計、建設などでの国際的な学術交流を促し、共同研究や人材育成などに力を入れ、関連技術の世界的な研究開発プロセスを推進していきます。

 IAEAのチュダコフ事務次長兼原子力エネルギー局長は「高レベル放射性廃棄物の安全な処理は、環境保護と原子力エネルギーの持続可能な発展に影響を及ぼす重大な問題であり、各国の科学者が共に尽力して解決しなければならない問題だ」と述べました。

 現在国際的に認められている解決策は、地下数百メートルの安定した地質体で地質処理を行うことです。2021年6月、中国国家原子力機構が認可した北山高レベル放射性廃棄物地質処理地下実験室が着工しました。設計と建造を中核集団核工業北京地質研究院が担当し、完成後は世界で規模が最も大きく、機能が最もそろった地下実験室となります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News