【10月14日 CGTN Japanese】中国のエネルギー大手「南方電網」は、管内地域で寒波対策などを強化して、冬の電力供給を確保していくと表明しました。

 南方電網は広東(Guangdong)、雲南(Yunnan)、貴州(Guizhou)、広西(Guangxi)、海南(Hainan)の5省・自治区への送電・変電・配電をつかさどる電力会社です。今年の年頭、南方電網の管内では、経済活動の回復による電力需要が高まった中、寒波で気温が急激に下がったことが重なり、5日間連続、電力使用量が夏のピーク時に迫っていた事態が発生しました。この冬、寒波の襲来で電力不足に陥らないように、南方電網は電力施設の点検・保守の強化を行っています。同時に、石炭から天然ガスへの切り替えに合わせ、天然ガスの供給を確保し、サプライサイドから電力供給量の増加に取り組んでいます。さらに、住民向け、農業と社会サービス向けの低コスト電力の提供を優先する方針も確立されているということです。

 なお、南方電網は過去のデータに基づいて、この冬の電力消費は例年よりも高く、2.1ギガワットに達する見込みだとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News