【10月14日 AFP】(更新)ノルウェーで、男が弓矢で5人を殺害した事件で、地元警察は14日、拘束した容疑者の男はイスラム教に改宗した37歳のデンマーク人で、過激思想に傾倒している恐れから警戒対象となっていた人物だったと発表した。ノルウェーの治安当局は、事件は「テロ行為とみられる」との見解を示した。

 事件は13日、南東部コングスベルグ(Kongsberg)で発生。50~70歳の女性4人と男性1人が死亡、さらに2人が負傷し、同国で発生したものとしては過去10年間で最悪の襲撃事件となった。

 同国の治安当局、国家公安警察(PST)は「事件は現時点ではテロ行為とみられる」ものの、今後、詳しい犯行動機について調べを進めると説明した。

 警察は記者会見で、容疑者は「イスラム教への改宗者」であり、「過激化に関する懸念が過去にあった」と指摘。容疑者は取り調べに対し犯行を認めており、警察は「テロ攻撃だったのかどうかの見極めも含めて、捜査を進めている」とした。

 警察は、容疑者の過激思想に関わる情報は2020年以前のもので、当時調査したと説明。「容疑者が単独で犯行に及んだのはほぼ間違いない」との見方を示した。(c)AFP/Viken KANTARCI