【10月14日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島は14日、日本や中国など19か国から国際線の受け入れを再開した。新型コロナウイルスの流行で観光産業が打撃を受けたバリ島の再開第一歩となる。

 しかし同島当局によると、同日に国際線の到着は予定されていない。空港の広報担当者は、態勢は整っているものの「きょう到着を予定している便はない」と述べた。

 受け入れ対象は新型コロナウイルスワクチン接種が完了している人で、厳格な規則に基づくビザ(査証)の取得と、ホテルでの5日間の隔離が求められる。

 当局によると、日本、韓国、中国、フランス、アラブ首長国連邦(UAE)、ニュージーランドなど19か国が対象。新型コロナ流行前に多数の観光客が来ていたオーストラリアは含まれていない。

 人口2億7000万人のインドネシアでは感染力の強い変異株「デルタ株」が猛威を振るい、7月半ばには1日当たりの新規感染者が5万6000人を超えた。政府は最も影響を受けた地域を対象に不要不急の事業や店舗を閉鎖し、人の移動を制限した。

 ワクチン接種が進んでおり、現在は全国的に感染者数が減少している。死者数も減少していることから、徐々に規制が緩和されている。(c)AFP