【10月16日 People’s Daily】中国、モンゴル、パキスタン、タイなどから来た1000人余りの将兵が9月6日から15日まで、中国陸軍のある訓練基地で、武装護衛、民間人保護、テロへの備えなどの科目の演習を行った。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、中国が国際平和維持活動(PKO)の多国間実兵演習を画期的に開催したことは、PKOに対する支持と貢献を十分に体現し、周辺国との交流・相互信頼・実務協力を一層強化した。

 PKOの重要な要素・担い手として、中国はこれまで一貫してPKOを揺るぎなく支持し、紛争の平和的解決の推進、世界平和と地域の安全安定の維持に力を入れてきた。1990年から、中国軍はPKOに正式に加入し、これまでに、中国は国連安全保障理事会常任理事国の中でPKO要員(ブルーヘルメット)を最も多く派遣している国となり、PKO経費の第2位の資金拠出国と会費国でもある。中国軍は順次25のPKOに参加し、5万人近いPKO要員を派遣し、16人の中国将兵が平和事業のために尊い命をささげた。中国軍はまた、90余りの国、10余りの国際・地域組織とPKO交流と協力を押し進め、平和維持能力を絶えず向上させている。

 PKOにおいて、中国軍は紛争国と地域のために安全で安定した環境を作り出すと同時に、医療衛生、人道救援、環境保護、民生発展、社会再建などの仕事にも積極的に参与し、現地の人々により多くの公共サービスを提供するよう努めている。30年余りの間に、中国軍は道路1万7000キロメートル余り、橋300基余りを新設・修繕し、地雷および各種未爆発物1万8000個余りを除去し、物資120万トン余りを輸送し、その輸送距離は1300万キロメートル以上になり、敷地・空港の整備、仮設住宅・防衛施設の建設などの工事保障任務を大量に完成させた。累計で延べ25万人余りの患者を診察・治療し、負傷者の応急手当を行った。

 30年余りの間、中国のPKO将兵の足跡はカンボジア、コンゴ、リベリア、スーダン、レバノン、キプロス、南スーダン、マリなど20余りの国と地域に行き渡り、平和と希望の種をまいた。砂漠の端に位置するスーダンのダルフールで、中国のPKO工兵チームは数々の困難を克服し、全世界の極度水不足地帯で相次いで14の井戸を掘り、現地の水不足を効果的に緩和した。コンゴ・ブカブ市の「国際子供村」には、中国PKO医療チームの白衣の天使たちが次々とやってきて、子供たちを診察し、文房具やバスケットボール、生活用品を買ってあげ、病気予防の常識を伝え、「中国ママ」と呼ばれている。南スーダンでは、中国のPKO工兵チームがコロナ禍の影響を克服し、ソープ橋の建設を高品質で完成させ、深刻な食糧危機に陥っている国々に生命の補給線を提供している。

 現在も2200人余りの中国の国連平和維持軍(PKF)が国連本部と7つの任務エリアで任務を遂行し、世界平和の維持に力を尽くしている。ジャンピエール・ラクロワPKO担当事務次長は次のように指摘した。中国は長い間、PKO任務に強力な支持を与えてきた。中国のPKO要員は民間人を保護し、治安を維持し、インフラ建設を展開し、民生を改善し、世界の平和と発展のために大きな貢献を果たした。(c)People’s Daily/AFPBB News