【10月15日 People’s Daily】中国国務院新聞弁公室がこのほど発表した「新疆の人口発展」白書は、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)が教育への投資を持続的に増やし、新疆人口、とりわけ少数民族人口の文化素養を効果的に向上させていると指摘した。

 過去10年間で、新疆の15歳以上の人の平均教育年数は2010年の9.27年から2020年の10.11年まで伸び、全国の9.91年を0.2年上回り、第10位となっている。非識字率は2.66%と全国平均を下回っている。新疆の教育人口のうち、10万人当たりの大卒は1万613人から1万6536人に、高卒は1万11669人から1万3208人に増えた。注目すべきは、新疆の少数民族人口、特にウイグル族の人口の教育水準が絶えず向上していることだ。第7回全国国勢調査のデータによると、新疆の総人口の44.96%、新疆の少数民族人口の77.85%を占めるウイグル族人口のうち、10万人当たりの大卒は8944人で、今世紀初めと比べ272%増、15歳以上の人の平均教育年数は2000年の7.06年から2020年には9.19年に伸びた。

 教育発展政策の保障が強化されている。近年、「国務院における民族教育の発展加速に関する決定」「極貧困地区における教育の貧困脱却堅塁攻略実施方案(2018〜2020年)」などが続々と制定・発表され、少数民族地区と貧困地区の政策支援を強めている。新疆が義務教育段階では「両免一補」政策(「雑費」<学費以外の諸費用>免除、教科書代の免除と寄宿学生への生活補助を受けられる)、職業教育段階では「三免一補」政策(「雑費」<学費以外の諸費用>免除、教科書代の免除、文房具代の免除と半寄宿小学生・寄宿中学生への生活補助を受けられる)を実施し、高等教育段階では多位一体の支援政策を制定し、家庭の経済的に困難な学生の順調な入学、学業完了を保障する。

 教育財政資金への支援が拡大している。中央政府の財政支援のもと、新疆は教育への投資を継続的に増大させ、教育を財政支出の重点分野として優先的に保障することを堅持し、各級・各類の教育経費の投入メカニズムを徐々に健全化させている。2019年、新疆財政の一般公共予算の教育への支出は863億700万元となった。2019年末までに、新疆は累計263億元の基礎教育施設建設資金を投入し、913万平方メートルの校舎を改築・増築した。このうち半分以上の資金が南疆の4地(州)に使われ、義務教育の基本的な学校運営条件の指標は全て達成した。

 質の高い教育システムの建設が加速している。新疆は教育優先の理念を堅持し、関連政策法規に基づき、実際の需要と結びつけ、教育改革をさらに深化し、就学前教育を普及させ、学費を抑え、均等な義務教育の発展を進め、高校教育を全面的に普及させ、職業教育を拡大・レベルアップさせ、高等教育を大々的に向上させ、相応の企画と実施案を継続して打ち出し、現地の状況や時、事情に応じ、就学前から小中学校への各段階の進学の質の高い教育システムを絶えず確立・健全化させる。2019年末の時点で、新疆の3年間の就学前教育の総就園率は97.51%、9年間の義務教育の達成率は95.51%、高校教育、高等教育の総就学率はそれぞれ98.82%、46.79%に達している。

 経済先進地区との教育協力の深化も進んでいる。現在、新疆はすでに全地区の各級・各種学校と新疆支援の経済先進省・市からの支援の全面的なカバーを実現し、また新疆支援の経済先進省・市の良質な教育資源に十分に頼り、多数の各民族の専門人材と高学歴の人材を育成した。(c)People’s Daily/AFPBB News