【10月14日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)は14日、今月末に北部グラスゴーで開幕する国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前に、気候変動問題に関して「先手を打ってきた」と父チャールズ皇太子(Prince Charles)を称賛した。

 ウィリアム王子は生涯を通じて環境保護に取り組んできたチャールズ皇太子について、「本当に苦しい立場に立たされてきたが、時代を先取りして危険性を指摘し、先手を打ってきたことが証明されていると思う」とBBCに語った。

 その上で「第3世代が登場しつつある今、さらに力を入れる必要がある」と強調。「もしジョージ(王子、Prince George)がここに座って話していて(中略)30年後にまだ同じことを言っていたら、目も当てられない事態だ。その頃にはもう手遅れになっているだろう」と述べた。

 ウィリアム王子は自身が創設した、環境問題の解決に取り組む人々を表彰する「アースショット賞(Earthshot Prize)」の第1回授賞式が17日に行われるのに先立ち、BBCの取材に応じた。

 31日に開幕するCOP26については「巧みに話し、巧妙な言葉を用いるが、行動が十分ではない」と世界の指導者たちをけん制。アウトドアや自然、環境といった「私がこれまで楽しんできたこと」を子ども世代に残したいと述べ、「気を付けなければ、私たちの今の行いが子どもたちから未来を奪ってしまう」と訴えた。(c)AFP