【10月14日 AFP】オーストラリアゴルフ協会(Golf Australia)は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による渡航制限を理由に、男子のエミレーツ・オーストラリア・オープン(Emirates Australian Open 2021)と女子のオーストラリアン・オープン(ISPS Handa Women's Australian Open 2022)を中止すると発表した。

 同協会はすでに、11月にシドニーで行われるはずだった男子のオーストラリア・オープンを来年1月下旬か2月に延期していたが、2年連続の中止が決まった。

 ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏やグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)といった選手が優勝者に名を連ねる同大会は昨年、1945年の後では初めて開催が見送られていた。

 女子のオーストラリアン・オープンは来年2月にアデレード(Adelaide)で予定されていたが、こちらも中止が決定した。

 一方で同国ゴルフ協会は、国際ツアーの認可はないものの、来年2月10日から13日にかけて行われる革新的なビック・オープン(ISPS Handa Vic Open 2022)については開催する予定だと述べた。

 世界のツアーで唯一、男子と女子が同じコースで交互にラウンドする同大会は、例年男子の欧州ツアー(EPGA)と女子の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーによって共同認可されている。

 またオーストラリアPGA選手権(Australian PGA Championship 2022)についても、同1月13日から16日までクイーンズランド(Queensland)州で開催予定としている。

 ほぼ全ての外国人の入国が制限されたままのオーストラリアだが、ワクチン接種率が目標としていた80パーセントに達したことを受け、今月初めには「数週間以内」に規制を緩和する予定だと明かした。(c)AFP