【10月14日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ（ブラジル全国選手権）1部のサンパウロFC（Sao Paulo FC）は13日、成績不振によりエルナン・クレスポ（Hernan Crespo）監督を解任したと発表した。

　元アルゼンチン代表FWで46歳のクレスポ監督は、アルゼンチン1部のマイナークラブであるデフェンサ・イ・フスティシア（Defensa y Justicia）をコパ・スダメリカーナ（2020 Copa Sudamericana）優勝に導くと、それからわずか3週間後の今年2月に鳴り物入りでサンパウロの新指揮官に就任した。

　サンパウロの発表文によれば、今回の決断は「監督と『トリコロー（サンパウロの愛称）』経営陣との間で話し合いが行われ、相互合意の下で下された」という。

　5月にサンパウロ（Sao Paulo）州選手権を制し、チームに9年ぶりのタイトルをもたらしたクレスポ監督はブラジルで好スタートを切った。

　攻撃サッカーを展開したクレスポ監督だが、全国選手権の新シーズンが開幕すると状況は一変。クラブチームの大陸選手権であるリベルタドーレス杯（Copa Libertadores de America 2021）でも準々決勝で敗退した。

　クレスポ監督は9月、給与未払いでクラブと争っていたDFダニエウ・アウベス（Daniel Alves）の突然の退団にも対応しなければならなかった。

　直近5試合すべてで引き分けとなっているサンパウロは全20クラブ中13位につけており、シーズンも終盤に差し掛かる中、降格圏とわずか3ポイント差になっている。(c)AFP