【10月13日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)で11日、国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が開幕した。中国科学院は開幕に先立つ10日、昆明植物研究所で生物多様性に関する数々の成果を発表した。

 中国科学院の張亜平(Zhang Yaping)副院長は「中国は国レベルで主要な生物分類群と植生類型を整理する目標をほぼ達成した」と表明。生物多様性資源の現状や保護、収集、保存、開発、利用、ビッグデータプラットフォーム構築などでの同院の成果を紹介した。

 2021年に発行された「中国生物種リスト(2021年版)」には、11万5千の生物種が掲載されている。中国が発表した新種は20年だけで2400種を超え、世界で発表された新種の10%以上を占めた。中国はここ数年で生物多様性のモニタリング・研究ネットワークを構築し、中でも鳥類ネットワークでは、衛星追跡用発信機を用いて140種以上4千羽余りの渡り鳥の40億件以上のデータを収集した。現在実施中の第2次青海チベット高原総合科学調査研究と、近く開始される第3次新疆ウイグル自治区自然資源科学研究は、中国の生物多様性のバックグラウンドと変化に関する詳細で正確な資料となる。

「中国科学院生物資源リスト」は、735万件の生物資源データをまとめている。中国西南野生生物遺伝資源バンクは、1万7468種、25万8千点の生物種の遺伝資源を保存し、中国の固有種や希少・絶滅危惧種、および経済、生態、科学研究上重要な価値を持つ種の安全を守る有力な保障となっている。

 中国科学院が主導、または他部門と共同で実施した「万犬国際ゲノム計画」「万種鳥類ゲノム計画」「万種魚類ゲノム計画」などは、生物多様性の起源と進化を理解する上で斬新な視点をもたらした。

 中国科学院の魏輔文(Wei Fuwen)院士(アカデミー会員)は「ジャイアントパンダの保護は全世界で成功しており、世界の絶滅危惧種保護の手本になっている」と指摘。「ジャイアントパンダは1980年代の1100頭余りから現在の1800頭余りと個体群が増え、中国の強力な保護措置と科学的支援が功を奏した」と説明した。

 張氏は、生物多様性保護計画を制定する上で関連研究は重要な科学的支柱になっており、中国が生物多様性条約を履行する上で重要な意義を持つと述べた。

 成果発表会は、中国科学院生物多様性委員会と中国絶滅危惧種科学委員会の主催で行われた。(c)Xinhua News/AFPBB News