【10月12日 AFP】イラク当局は11日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」幹部で、米国が指名手配していたサミ・ジャシム・ジャブリ(Sami Jasim al-Jaburi)容疑者を国外で拘束したと発表した。

 米軍が殺害したISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者に次ぐ最高幹部の一人で、組織の資金管理を担当していたとされる。

 イラク軍幹部によると、ジャブリ容疑者は「トルコで」拘束された。イラクのムスタファ・カディミ(Mustafa al-Kadhemi)首相は先に、情報部隊が「国外」でジャブリ容疑者を拘束したとツイッター(Twitter)に投稿していたが、具体的な地名は明らかにしていなかった。

 これまでのところトルコ当局の関与は不明で、同国政府は本件についてコメントしていない。

 米国はジャブリ容疑者を最大500万ドル(約5億6000万円)の報奨金付きで指名手配していた。

 米国務省の対テロリズム報奨金プログラム「正義への報酬(RFJ)」によると、ジャブリ容疑者はISの「財務相」として、原油や天然ガス、骨董(こっとう)品、鉱物の密売による資金調達を取り仕切っていたとされる。(c)AFP