【10月12日 AFP】2011年に死去した英歌手エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)さんゆかりの品が来月、米国で競売に掛けられる。出品されるものには、最後のコンサートで着たドレスも含まれる。

 主催する米競売会社ジュリアンズ・オークションズ(Julien's Auctions)は、11月6日と7日、靴や衣服、本、レコードなど800点以上を競売に掛ける。

 落札価格は総額で200万ドル(約2億2600万円)と推定されている。出品予定の品々は11日からニューヨークで展示中だ。

 ワインハウスさんは2011年7月23日、急性アルコール中毒で急死した。当時27歳だった。

 ジュリアンズ・オークションズのマーティン・ノーラン(Martin Nolan)氏は、ワインハウスさんの両親に働き掛けるのは難しかったと言う。「これらの品々を大切に管理・展示することで彼女の遺産と思い出を守ることを望むファンやミュージアムが世界中に存在することを理解してもらった」と話し、「出品に両親が同意できるようになるまでには長い時間を要した」と説明した。

 また、依存症に苦しむ若者を支援するエイミー・ワインハウス財団(Amy Winehouse Foundation)に収益が寄付されることについても伝えたという。

 2006年のアルバム「バック・トゥ・ブラック(Back to Black)」で数々の賞を受賞したワインハウスさんは、アルコールや薬物の依存症と闘った経験をしばしば口にしていた。

 スタイリストでコスチュームデザイナーのナオミ・パリー(Naomi Parry)さんがデザインしたワインハウスさんの緑と黒のドレスは、推定落札価格1万5000ドル〜2万ドル(約170万円〜225万円)となっている。(c)AFP