※著者:中国の国連常駐ジュネーブ事務所とスイスのその他の国際組織の代表、特命全権大使陳旭(Chen Xu)氏。

【10月13日 People’s Daily】今年は中国共産党創党100周年であり、国連における中国の合法的議席回復50周年でもある。

 風雨の50年間を振り返ると、中国は国連の舞台で国際情勢に対する重大な見方と政策・主張を積極的に論述し、中国外交の力強い声を世界に発信してきた。中国の指導者は幾度も国連の壇上に上った。2012年以来、習近平(Xi Jinping)主席は国連など多国間メカニズムのプラットフォームで幾度も重要演説を発表し、中国の特色ある、国際社会の期待に合致し、歴史の大勢に順応する一連の新理念、新提案、新主張を打ち出し、多国間主義の発揚・実践・発展のために、重要な戦略的リーダーシップを発揮してきた。2017年、習主席はジュネーブの国連本部で「人類運命共同体の共同構築」と題する歴史的演説を発表し、国際社会に広範で熱烈な反響を引き起こした。2021年、習主席は世界経済フォーラム「ダボス・アジェンダ」対話会で「多国間主義のたいまつで人類前進の道を明るく照らそう」と題した特別な式辞を発表し、多国間主義の発揚と発展の方向性を明確に示した。

 風雨の50年間を振り返ると、中国は国連の多国間の課題に全面的に参画し、世界の舞台で大国としての責任感を示してきた。中国はほぼすべての普遍的な政府間国際機関に加盟し、600以上の国際条約に調印し、国連と国際社会における地位と影響力を絶え間なく高めてきた。中国は国連平和維持活動(PKO)に積極的に参与し、地域のホットイッシューの政治的解決を推進し、国際平和と安全維持に際立った貢献を果たしてきた。中国は世界貿易機関(WTO)加盟時の承諾を着実に履行し、対外開放のレベルを高め続け、経済グローバル化と世界経済成長の推進に中国式原動力を注入した。中国は「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設という重大な提案を打ち出し、南南協力と南北対話を積極的に推進し、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の貧困削減目標を10年前倒しで実現させ、世界の共同発展の成果を強固にし、拡大させた。中国は新型コロナ対策の国際協力を積極的に行い、人類衛生健康共同体の構築を後押しし、全世界の公衆衛生危機に対応する中で柱石の役割を発揮してきた。

 国外駐在使節・多国間外交の従事者として、私は幸運にも数度にわたり中国の国連課題参与の経験者・証人となった。ニューヨークイーストリバーからジュネーブレマン湖畔に至るまで、安保理での交渉・闘争から国連平和維持、人権、グローバルな公衆衛生、国際安保と軍縮、テクノロジー、体育、労働、経済・貿易など、各分野の多国間外交の課題解決に至るまで、中国多国間外交の相次ぐ勝利の喜び、中国と国連の関係の歴史的変化を深く実感し、多国間外交の現場に身を置く神聖な職責と使命を一層認識している。

 今日の中国は、世界の舞台の中央に日増しに近づいている。中国は習近平主席の外交思想を指針として、多国間外交を積極的に繰り広げ、多国間主義を大いに実践し、国家利益を断固として擁護し、新たなより大きな成果を収めるために絶えず努力を続ける。(c)People’s Daily/AFPBB News