【10月12日 People’s Daily】近頃、江西省(Jiangxi)贛州(Ganzhou)から深セン(Shenzhen)までの高速鉄道テスト運行が盛んに行われている。「高速鉄道が通れば、広東(Guangdong)・マカオ(Macau)・香港を中心とした商業発達地域であるグレーターベイエリアの強力なけん引力で、この地に新たな発展をもたらすチャンスが来るだろう」と、同鉄道の建設に携わるチーフエンジンニアの張捍東(Zhang Handong)さんは誇らしげに語る。この鉄道は全長436.37キロメートル、設計速度は時速350キロメートルに達するという。今年の年末には開通する見込みで、贛州ー深センの移動時間を7時間から2時間に短縮する。

 贛州ー深セン高速鉄道は、中国鉄道網の飛躍的な発展の縮図である。

 中華人民共和国が成立した当初、鉄道の運営距離はわずか2万2000キロメートルであった。それ以来約70年間、鉄道建設は着々と進み、鉄道網の質も絶え間なく向上してきた。2012年以来、中国全土を網羅する南北・東西各8ルートの鉄道を建設する「八縦八横」計画が実行に移され、中国の鉄道網は大きく広がった。2020年末までに、運営距離は14万6000キロメートルに達した。うち高速鉄道の運営距離は3万8000キロメートル、「第11次5か年計画」末期と比較して5倍に増え、世界の高速鉄道運営距離の3分の2以上を占める。

「高速鉄道ができて、移動がとても便利です」と、北京に住む于瑞琴(Yu Ruiqin)さんは言う。于さんの家族は張家口(Zhangjiakou)に住んでおり、前は鈍行で6~7時間かかったが、今は1時間で帰省できるという。

 中国は標高が高い地域を走る鉄道や耐荷重の大きい鉄道、世界で最も速いスマート鉄道などを建設してきた。2020年、中国の鉄道旅客輸送量はのべ22億300万人に達し、輸送人キロは8266億1900万人キロを数え、人民共和国成立当初からそれぞれ21倍と64倍に膨らんだ。鉄道貨物の総発送量は45.52億トンにのぼり、これは人民共和国成立当初の81倍にのぼる。

 鉄道建設は沿線地域の発展を伴う。河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)の新南村では、鉄道の沿線にありながら自然が豊かで、列車をテーマにした飲食店が人気になった。

 2012年以来、鉄道部門はその特長を活かして、貧困撲滅に貢献している。109の県で初めて鉄道が通り、198の県では初めて高速鉄道が通った。運送によって貧困撲滅に貢献するため、公益性の列車を運行し、26年間は値上げをせずに毎年1200万人の人々を輸送し、また地元で取れた農産物などの委託輸送を無料で行っている。

 発展と同時に、中国の鉄道建設はエネルギーの節約や二酸化炭素排出量の削減に力を入れている。目下、国営鉄道の電気化率は約75%、国営鉄道の石油消費量はピークに当たる1985年の583万トンから231万トンに減少した。(c)People’s Daily/AFPBB News