【10月12日 AFP】世界保健機関(WHO)の予防接種に関する戦略諮問委員会(SAGE)は11日、WHOが承認した新型コロナウイルスワクチンについて、免疫力が低下している人への追加接種を推奨すると発表した。

 同委員会はまた、中国製薬大手シノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)と中国医薬集団(シノファーム、Sinopharm)のワクチン接種を2回終えた60歳以上の人にも、3回目の追加接種が必要だとしている。

 一方で、すでに一部の国で実施されている国民全体への追加接種に関しては、推奨しない方針を強調し、11月11日に改めて検討するとした。WHOは各国に対し、国民全体への追加接種を年末まで停止し、まだワクチンが行き渡っていない国々での初回接種を優先するよう呼び掛けている。

 WHOはこれまでに、シノファーム製とシノバック製に加え、米ファイザー(Pfizer)製、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製、米モデルナ(Moderna)製、英アストラゼネカ(AstraZeneca)製の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認している。(c)AFP