【10月12日 AFP】米製薬大手メルク(Merck)は11日、同社が開発した新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」の緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。内服薬のみでの治療法確立に向けた大きな一歩となる。

 メルクは今月初め、モルヌピラビルが入院率を50%低下させることを示した臨床試験(治験)結果を発表していた。治験ではまた、モルヌピラビルが死亡例を完全に防いだことも示されたが、治験参加者の数が比較的少なかったことから、死亡率についての結果は今のところ信頼性を欠いている。

 メルクは世界各国で「向こう数か月のうちに緊急使用または販売許可の申請を行う」べく、各規制当局と協力していると述べている。同社は米国とカナダ以外では「MSD」の商号で呼ばれている。(c)AFP