【10月12日 Xinhua News】中国の今年の国慶節連休(1~7日)は、国民の強い「リベンジ観光」需要を受け、観光市場も夏場に冷え込みから一転、顕著な伸びを見せた。一部の地域で省(自治区・直轄市)を跨ぐ旅行が解禁されたこともあり、今回の連休では多くの観光地で入場者数が連日にわたり下半期初のピークに達した。中でもユニバーサル北京リゾートを代表とするテーマパークの人気が最も高かった。

 北京市文化・観光局によると、ユニバーサル北京リゾートには1~4日の4日間に延べ10万5千人が訪れた。強い需要を受けたユニバーサル・スタジオ・北京は、営業時間を午後10時まで延長したほか、一部のショーの回数を増やした。

 ユニバーサル・スタジオ・北京は顕著な消費けん引効果をもたらし、京津冀(北京市、天津市、河北省)観光市場の人出を押し上げた。中国の電子決済システム「支付宝(アリペイ)」が8日に発表した国慶節の人気観光地ランキングでは、ファンタワイルド(華強方特、中国のテーマパークチェーン)、上海ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオ・北京が上位3位を占めた。ユニバーサル・スタジオ・北京のIP(知的財産)価値の高まりは、都市のIP価値にも反映され、北京に対する注目度を引き上げた。

 ユニバーサル・スタジオ・北京はSNSでも話題を集めた。短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」では、多くのユーザーが「ユニバーサル・北京・リゾート」のハッシュタグを付けた投稿で園内の写真を公開し、評価や体験をフィードバックした。SNS型ECアプリ「小紅書」、Q&Aサイト「知乎」などでも観光攻略などの内容が多くのネットユーザーの注目を集めた。ウェイボーでは「ユニバーサル・スタジオ・北京攻略」の検索閲覧数が2億ページビューに達し、知乎などでも関連の話題が検索ランキングでトップを占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News