中国人民銀行、住民の預金意欲が上昇、投資・消費意欲が低下
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【10月11日 CGTN Japanese】中国人民銀行は8日、第3四半期(7~9月)に銀行の総裁、企業経営者、都市部住民を対象に実施した3つの調査を取りまとめ、その結果を発表しました。3つの報告は、マクロ経済に対する注目度、貸付需要、景気動向と黒字状況、収入と就職などの観点から、異なる層の現在の経済に対する感想や今後の経済に対する予測を示しています。
調査結果によりますと、銀行の総裁と企業経営者は共に、経済の持続的な回復を実感しており、第4四半期(10~12月)の経済発展に前向きです。
企業経営者のマクロ経済に対する注目指数は39.8%で、第2四半期(4~6月)より2.2ポイント下がり、前年同期比では12.1ポイント高くなりました。銀行の総裁によるマクロ経済注目指数は38.6%でした。銀行の総裁の71.8%は、現在のマクロ経済を「正常」と見ています。
企業経営者の経営景気指数は56.6%で、前年同期より7.2ポイント高くなりました。企業経営者の26.2%は、第3四半期の経営状況を「良好」と見ています。輸出入の状況については、輸出受注指数は49.4%で、第2四半期より1.2ポイント下がり、前年同期比では5.8ポイント高くなりました。第3四半期の輸出受注を第2四半期と比べると、「増えた」が23.1%、「横ばい」が52.6%、「減った」が24.3%でした。
住民の消費では、預金意欲が上昇し、投資と消費の意欲が下降傾向を見せています。住民の24.1%が「もっと消費したい」と答え、割合は第2四半期より1.0ポイント減りました。「もっと預金したい」住民は50.8%で同1.4ポイント増え、「もっと投資したい」住民は25.1%で同0.4ポイント減りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News