【10月10日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は9日、執行委員会による投票の結果、ロシア・モスクワの反ドーピング検査所の「認可」を取り消したことを発表した。これにより、同検査所で血液サンプルを扱うことはできなくなった。

 WADAは8日に行われた委員会の投票について、分析機関に関する国際基準(ISL)と倫理規定に違反したモスクワの検査所から、血液サンプルを扱う資格を剥奪すべきだという懲罰委員会の提案を受け入れたことを明かした。

 モスクワ検査所は、2020年1月から暫定的に資格停止処分を受けており、今回の決断についても通達されている。これにより、選手の生体パスポート関連の血液サンプル分析にまつわる業務や、WADAの規定を順守する組織向けに反ドーピングの分析を行うことは引き続きできない。

 検査所は通達を受け取ってから21日以内であれば、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てることができる。(c)AFP