【10月9日 AFP】米国務省は8日、米政府がオーストラリアに攻撃ヘリコプター12機と電子戦機1機を売却すると決定したと発表した。総額は10億ドル(約1120億円)を超える。

 国務省は、ジョー・バイデン(Joe Biden)政権がこの決定を議会に伝えたことも明らかにした。

 売却される攻撃ヘリコプターは、MH60Rシーホーク(Seahawk)12機と関連装備で、売却額は9億8500万ドル(約1100億円)に上る。オーストラリアは最近、急速に台頭した中国に対抗するため、米英と新たな安全保障協力の枠組みを創設した。

 ヘリコプターは多用途で、水上艦や潜水艦に対する作戦のほか、救助や給油、輸送にも活用できる。

 国務省によれば、オーストラリアはボーイング(Boeing)の電子戦機EA18Gグラウラー(Growler)の購入も提案し、米国側は承諾したという。

 オーストラリアは、すでにMH60Rシーホーク24機とEA18Gグラウラーを10機前後所有している。

 国務省は、「オーストラリアは、西太平洋における最も重要な同盟国の一つだ」としている。(c)AFP