【10月11日 Xinhua News】中国で知的財産情報サービスを提供するプラットフォーム「智慧芽(PatSnap)」を運営する蘇州工業園区百納譜信息科技はこのほど、「『専精特新』の小さな巨人企業」と呼ばれる中国の中小企業の中でも特に専門性や革新力の高い4762社について、特許力と科学技術イノベーション力をまとめたリポートを発表した。

「専精特新」とは、専門性があり、精巧な技術力を持ち、独自性に優れ、革新力の高い中小企業を指す。リポートによると、全社合計の特許出願件数は48万1800件で、1社当たりの平均は98件。有効な発明特許の保有件数は6万5700件、1社平均は13件だった。地域別では、特許出願件数の上位5位が広東(Guangdong)、浙江(Zhejiang)、江蘇(Jiangsu)、山東(Shandong)各省、上海市の順で、発明特許の保有件数は広東、江蘇、浙江各省、北京、上海各市の順だった。

 科学技術イノベーション力の上位100社の地域分布を見ると、北京市の27社、上海市の13社、広東省の12社の順に多かった。上位5社は順に、量子情報技術の科大国盾量子技術、人工知能(AI)を使った音声技術の北京捷通華声科技、ゲノム医療などを手掛ける安諾優達基因科技(北京)、新素材の湖南頂立科技、データセキュリティーの北京明朝万達科技。

 中国本土のA株市場に上場する企業は324社、中国香港・米国市場の上場企業は4社だった。店頭市場「新三板」の登録企業は372社。A株上場企業が多い上位3地域は、江蘇省(60社)、広東省(41社)、上海市(30社)。未上場企業が多い上位5地域は浙江省(417社)、広東省(356社)、山東省(326社)、北京市(225社)、江蘇省(219社)だった。(c)Xinhua News/AFPBB News