【10月9日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)と挑戦者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が8日、米ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われる注目の第3戦を控えた前日計量に臨み、互いにキャリア最重量を計測した。

 MGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)で行われた測定で、シャツを脱がずに体重計に乗ったフューリーは125.6キロを計測し、ワイルダーに7回TKO勝ちを収めた約20か月前の123.8キロを1.8キロ上回った。

 一方、ワイルダーは107.9キロを計測し、無敗王者フューリーよりも17.7キロ軽量でタイトル奪還に挑むことになった。同選手にKOを食らった昨年の第2戦で、ワイルダーはキャリア最重量の104.7キロをマークしていた。

 この日の計量では、またもフューリーがワイルダーに罵詈(ばり)雑言を並べ立てたり激しく威嚇したりして挑発する場面があり、警備員は終始両者が近づかないようにしていた。

 フューリーはファイトの予想を聞かれると、「あいつをキャンバスに激しくたたきつけて、18輪トラックにひかれたみたいに粉々にしてやる」と言い放った。対するワイルダーは挑発に乗らず、冷静なアプローチを強調。「充実」した合宿が送れたとし、「冷静さが嵐に立ち向かう上でのカギだ」と語った。(c)AFP/Rob Woollard