■高齢者人口減少の可能性も

 世界保健機関(WHO)によると、世界の平均寿命は72歳、コスタリカは80歳だ。

 ニコヤ郡社会保障局のアレイダ・オバンド(Aleyda Obando)氏は「健康に年を取るには目標を持つことが重要だ」と述べた。長寿の人は「生きていることを神に感謝し、何かを植えたり、友人と会ったりといった計画を立てる」。

 また、社会的支援ネットワーク、運動、健康な食事、ストレスを最小限に抑えることも重要だ。

 104歳のホセ・ビジェガス(Jose Villegas)さんは、ロペスさんの村に隣接するサンフアンデケブラダオンダ(San Juan de Quebrada Honda)の生家に、8人いる娘の1人と一緒に住んでいる。

 ビジェガスさんは自分の年齢について「大したもんだ。神様が長い人生を与えてくださった。素晴らしいとは言えないが、悪くもない人生だった」と語った。

 コスタリカ大学(University of Costa Rica)で人口統計学を専門とするヒルベルト・ブレネス(Gilbert Brenes)氏は、「ブルーゾーン」の高齢者人口は今後20~30年でピークを迎えた後、減少する可能性があると指摘する。若い世代は食生活が変化しており、肥満症や糖尿病などの疾病にかかりやすいためだという。(c)AFP/David GOLDBERG