【10月8日 AFP】厳しい干ばつに見舞われているブラジル南東部で異例の強い砂嵐が相次ぎ、サンパウロ(Sao Paulo)州で少なくとも6人が死亡した。地元メディアが報じた。

 サンパウロ、ミナスジェライス(Minas Gerais)両州では、最大瞬間風速27.7メートルの強風を伴う砂嵐が9月末以降少なくとも3回発生した。

 地元メディアによると、サンパウロ州では倒木や家屋の倒壊に巻き込まれるなどして6人が死亡した。

 気象情報チャンネル「メットスル(Metsul)」の気象予報士エスタエル・シアス(Estael Sias)氏はAFPに対し、砂嵐の原因は「長引く雨不足と高温、低湿度」だと説明した。

 シアス氏によると、砂嵐は砂漠地帯で頻発し、高さ数千メートル、幅160キロに及び、数時間続く恐れもある。

 ブラジルは過去91年間で最悪の干ばつに見舞われており、中西部と南部の水力発電ダムの水位が著しく低下したことで電気料金が高騰している。

 映像は2日に撮影されたもの。8日提供。(c)AFP