【10月9日 People’s Daily】「中国は常に自国の発展を人類の発展の座標系に置き、中国人民の利益を人類の共通利益に結びつけ、世界の平和と発展、国際秩序の維持、公共財の提供に努めてきた」。中国国務院報道弁公室は9月28日、「中国の全面小康白書」を発表し、中国が全面的な小康社会(適度に豊かな社会)を構築したことは「中華民族の偉大なる復興」に向けた重要なステップであり、中国の知恵と実力が人類運命共同体の構築に貢献しているものだと説明した。

 世界の発展は中国の発展であり、中国の発展は世界の発展である。世界最大の人口を擁する世界最大の発展途上国である中国が小康社会を完成させることは、それ自体が世界の平和と発展に大きく寄与している。1979年から2020年にかけて中国の国内総生産(GDP)は年平均9.2%成長し、世界経済の重要な原動力を果たしてきた。2006年以降は15年連続で世界の経済成長に最も貢献しており、平均貢献率は30%を超えている。世界の識者が指摘しているように、中国の発展は世界に利益をもたらしている。

 中国が小康社会を全面的に構築したことは、貧困を克服する人類の歴史に新たな1ページを記した。中国式「脱貧困」モデルは世界の貧困削減の流れを大きく加速している。中国が改革開放政策を実施して以降、現行の貧困基準によると7億7000万人の農村人口を貧困層から脱却させた。世界銀行の基準に照らせば、中国は同時期に世界の貧困人口の70%を削減し、国連の「持続可能な開発のためのアジェンダ2030」の貧困削減目標を10年前倒しで達成した。世界人口の約20%を占める中国の14億人の人々は現代的社会主義国家を全面的に建設する新たな道に踏み出しており、これは人類史上前例のない事件といえる。絶対的貧困を撲滅した中国の貴重な実践と経験は、世界各国の貧困解消の取り組み、とりわけ発展途上国の取り組みに勇気を与えている。

 中国の発展は世界の発展と一体であり、世界の繁栄は中国の繁栄を必要としている。世界で反グローバリゼーションの流れが広まっている近年、中国はあくまでウィンウィンの開放戦略を堅持してきた。貿易・投資の自由化、円滑化を推し進め、50か国・地域にとって最大の貿易相手国となり、120以上の国・地域でトップ3の貿易相手国となっている。
中国共産党は中国の国情に基づき、現代化の道のりを切り開き、新たな文明を創造してきた。「中国式現代化」とは全国民の共同富裕を目指し、人間と自然の調和を図り、平和的発展を目指す現代化である。世界が深刻な困難に直面している今、中国の探求と実践は国際社会に新たな選択肢を提供している。

 国を治めるということは、何よりもまず国民を豊かにすることから始まる。中国が全国民の共同富裕という目標に着実に向かうことは、世界平和の維持、人類運命共同体の促進に新たな一章を書き加えることになっていく。(c)People’s Daily/AFPBB News