【10月8日 AFP】米ニューヨーク州の検察当局は7日、同国プロバスケットボール(NBA)の健康保険制度を悪用して約400万ドル(約4億4700万円)規模の詐取を行った罪で、元選手18人を起訴したと明らかにした。

 検察の発表によると、一連の詐欺を主導したのはニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets、現ブルックリン・ネッツ<Brooklyn Nets>)やヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)でプレーしたテレンス・ウィリアムズ(Terrence Williams)被告で、総額23万ドル(約2600万円)のリベートを受け取っていたとされている。

 その他では、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)の一員として2008年のNBAファイナル制覇を経験しているグレン・デイビス(Glen Davis)被告や、通算6度のオールディフェンシブチーム選出を誇るトニー・アレン(Tony Allen)被告も、少なくとも2017年から昨年まで行われていたとされる不正行為で起訴された。

 訴状によると、被告らは実際には発生していなかった医療費および歯科医療費に関する虚偽の書類を提出して総額390万ドル(約4億2500万円)の請求を行い、約250万ドル(約2億8000万円)を不正受給してNBAの福利厚生制度を欺いたとされている。

 被告全員が保険金詐欺と通信詐欺の罪で起訴され、ウィリアムズ被告に関しては身元情報の窃盗の罪でも起訴された。

 起訴された中には、元ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のシャノン・ブラウン(Shannon Brown)被告やクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)などでプレーしたセバスチャン・テルファー(Sebastian Telfair)被告、元ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のダリアス・マイルズ(Darius Miles)被告らの名前も含まれている。(c)AFP