【10月7日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察は6日、児童虐待の疑いで逮捕した男の自宅から、ナチス・ドイツ(Nazi)の制服などのコレクションと複数の武器を発見したと明らかにした。

 逮捕されたのは、アイルソン・プロエンサ・ドイル・リニャレス(Aylson Proenca Doyle Linhares)容疑者(58)。捜査を指揮するルイス・アルモンド(Luis Armond)警察長官によると、同容疑者が12歳の息子を虐待していると近隣住民から通報があった。

 リニャレス容疑者が、息子の他に少なくとも2人の未成年者を虐待しようとしていたことが捜査で判明した。

 同容疑者の自宅からは、ナチス関連の記章や文書、制服、旗など数百点が発見された。同容疑者の写真が添付されたナチ党の党員証もあった。警察が公開した写真には、額に入ったアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の写真や胸像も写っている。

 複数の短刀、ライフル1丁と機関銃1丁を含む銃器9丁、大量の弾薬が見つかった。未成年者の写真もあった。

 リニャレス容疑者は、ナチス関連の収集品は250万~300万ユーロ(約3億2000万~3億9000万円)の価値があると供述しているが、アルモンド氏は裏付けできないとしている。(c)AFP