【10月7日 AFP】スペインの巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の絵画2点が11月、米ニューヨークの競売大手クリスティーズ(Christie's)で競売に掛けられる。うち1枚は60年以上にわたり個人が所有し、これまで競売に掛けられたことがなかった。

 ピカソ作品の一つ「あぐらをかいたトルコ服の女2(ジャクリーヌ、Femme accroupie en costume turc II (Jacqueline)Jacqueline〉)」は、完成からわずか2年後の1957年から同じ家族が所有していた。落札価格は2000万~3000万ドル(約22億3000万~33億4000万円)と予想される。

 同作はピカソが繰り返し題材にした2番目の妻、ジャクリーヌ・ロック(Jacqueline Roque)をキャンバスに描いた油絵。ジャクリーヌは、ピカソが1973年にフランス南部ムージャン(Mougins)で亡くなるまで連れ添った。

 もう一つの作品は「パイプを持った銃士(Musketeer with pipe)」で、予想落札価格は3000万ドル。

 11月8~12日に行われる「ステラ・コレクション(Stella Collection)」のオークションにはこの他、同じ一家が3世代にわたり所有してきたジョアン・ミロ(Joan Miro)、マルク・シャガール(Marc Chagall)、アンリ・マティス(Henri Matisse)、ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、マックス・エルンスト(Max Ernst)らの作品も出品される。(c)AFP