【10月7日 Xinhua News】中国の楊潔篪(Yang Jiechi)中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任はスイスのチューリヒで現地時間6日、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談し、中米関係や双方が関心を寄せる国際・地域問題について全面的、率直に深く意見を交換した。会談は建設的で、相互理解の増進に有益だった。双方は行動を取り、先月10日の両国首脳が行った電話会談の精神を実行に移し、戦略面の意思疎通を強化し、意見の相違を適切にコントロールし、衝突・対抗を避け、互恵ウィンウィンを求め、中米関係を健全かつ安定的に発展する正しい軌道に戻すよう共に努力して推進することで合意した。

 楊潔篪氏は次のように指摘した。中米が互いの関係をうまく処理できるかどうかは両国と両国人民の根本的利益に関わり、世界の前途と運命に関わる。中米が協力すれば、両国と世界に利益がもたらされ、対抗すれば、両国も世界も痛い目に遭う。米国は両国関係の互恵ウィンウィンの本質を深く認識し、中国の内外政策と戦略の意図を正しく認識すべきだ。中国は「競争」で中米関係を定義することに反対する。

 楊潔篪氏はまた、中国はバイデン大統領の最近の中米関係に対する前向きな姿勢を重視し、米国が中国の発展を抑止する意図はなく、「新冷戦」を望まないと表明したことに留意しており、米国が理性的、実務的対中政策を取り、中国と共に互いの核心利益と重大な懸念を尊重し、中米相互尊重・平和共存・協力ウィンウィンの道を歩むことを希望すると表明した。

 楊潔篪氏は、台湾地区や香港特別行政区、新疆ウイグル自治区、西蔵(シーザン)自治区、海洋、人権などに関わる問題に対する中国の厳正な立場を述べ、米国が中国の主権、安全保障、発展の利益を確実に尊重し、こうした問題を利用して中国の内政に干渉することをやめるよう要求した。

 米側は「一つの中国」政策の堅持を表明した。

 双方はまた、気候変動や共に関心を寄せる地域問題について意見を交換した。

 双方は重要問題についての恒常的な連絡と意思疎通を維持することで合意した。(c)Xinhua News/AFPBB News