【10月7日 AFP】米国の伝説的な歌手ティナ・ターナー(Tina Turner)さん(81)が、レコード会社のBMGに楽曲の権利を売却した。同社が6日、発表した。

 契約条件は明らかにされていないが、BMGによると、売却された権利には、録音作品のアーティストの権利や作詞家・作曲者の権利のすべてに加え、著作隣接権、名称や肖像権なども含まれている。

 グラミー賞(Grammy Awards)受賞歴のあるターナーさんの作品の売上総数は1億枚を超えている。BMG社によると、所属先は引き続きレコード会社のワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)になるという。

 ターナーさんは「他のアーティストと同じく、私のライフワークである音楽的な遺産を保護するのは個人的な問題だ」として、自身の作品が「信頼できるプロの手に委ねられる」と確信しているとのコメントを発表した。

 ボブ・ディラン(Bob Dylan)さんは、全楽曲の権利を推定3億ドル(約334億円)でユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループ(Universal Music Publishing Group)に売却したと報じられている。

 BMGは、ジョン・レノン(John Lennon)さんやリンゴ・スター(Ringo Starr)さん、ミック・ジャガー(Mick Jagger)さん、キース・リチャーズ(Keith Richards)さん、カート・コバーン(Kurt Cobain)さん、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんらの作品の権利の代行業務を行うか、権利を所有している。

 BMGは新たなアーティストの楽曲の権利取得について、数週間以内に発表するとしている。(c)AFP