【10月7日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン南西部バルチスタン(Balochistan)州で7日未明、マグニチュード(M)5.9の地震が発生し、1歳の男児を含む少なくとも20人が死亡、100人以上が負傷した。泥れんが造りの民家が多数倒壊し、就寝中の住民が下敷きになった。

 州内の少なくとも六つの自治体で、大きな揺れが感じられた。被害が最も大きいのは山岳部ハルナイ(Harnai)県で、土砂崩れで道路が寸断され、救助活動が難航している。また、送電塔が損傷したため電話が不通となり、停電も起きている。

 バルチスタン州内相は、20人が死亡、100人が負傷したとする報告を受けていると述べた。

 一方、ハルナイ県の当局者はAFPに対し、女性1人と子ども6人を含む20人が犠牲となり、負傷者数は約200人に上ると話した。この当局者によると、炭鉱に作業員15人が閉じ込められているとの通報があり、調査のため救助隊が派遣されたという。

 米地質調査所(USGS)は当初、震源の浅い今回の地震の規模をM5.7と発表していたが、その後M5.9に修正した。最初の揺れから2時間後にも大きな余震があった。

 バルチスタン州災害当局は、死者数はさらに増える恐れがあると警告した。(c)AFP/Banaras KHAN with Maaz KHAN in Quetta