【10月8日 AFP】サッカーUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は7日、準決勝がイタリア・トリノ(Turin)で行われ、フランスは終了間際にテオ・エルナンデス(Theo Hernandez)が逆転ゴールを奪い、ベルギーを3-2で下して決勝に進出した。

 アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)での一戦に臨んだフランスは前半を0-2で折り返したものの、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の得点で追いつくと、90分にエルナンデスが代表通算2試合目で初ゴールを決めた。

 フランスは伊ミラノ(Milan)のサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われる10日の決勝で、スペインと対戦する。

 エルナンデスはこの日、兄弟のリュカ(Lucas Hernandez)と共に先発出場。フランス代表で兄弟がそろってプレーするのは、1974年のルーマニアとの国際親善試合に出場したエルベ(Herve Revelli)氏とパトリック(Patrick Revelli)氏のレベッリ兄弟以来だった。

 フランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は試合後、仏テレビTF1に「あの状況から勝てたことは、このチームが持つ個性の強さを証明している」とコメントした。

「ハーフタイムの時点では誰も(勝利が)可能だとは思っていなかった。スコアを見れば理解できるが、選手たちはピッチで全力を尽くし、決勝に進むためにやってきた」

 一方のベルギーも終盤、ヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)のクロスにロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が合わせて勝ち越し、勝利を確信した選手たちは歓喜したが、オフサイドの判定によりゴールは認められなかった。(c)AFP/Terence DALEY