【10月6日 AFP】フランスの上院議員団が6日、台湾を訪問した。7日には蔡英文(Tsai Ing-wen)総統と会談する。中国は反発を強めている。

 台湾を訪問したのは、アラン・リシャール(Alain Richard)元国防相を団長とするフランス上院の議員で、10日まで滞在の予定。

 仏議員団の訪台について在仏中国大使館はウェブサイトで、中国の国益と中仏関係、「フランスのイメージ」を損なうと警告していた。

 これに対し仏外務省は、議員団は訪台計画を決める自由があるとし、中国の抗議を一蹴した。

 台湾外交部(外務省)は5日、「駐仏中国大使が脅す中で仏議員団が訪問を実現したことは、自由と民主主義の精神に対する彼らの確固たるコミットメントを示している」と発表した。

 駐仏中国大使は今年2月、リシャール氏に対し、訪台は「一つの中国」の原則に明らかに反するもので、台湾独立勢力に誤ったメッセージを送るとしていた。

 リシャール氏は上院の台湾友好議員連盟の代表を務め、これまで2015年と18年に台湾を訪れている。(c)AFP