【10月6日 Xinhua News】中国国家航天局は5日、火星探査車「祝融号(Zhurong)」と周回機が9月下旬から始まった太陽雑音妨害のため、科学探査を一時中断したと発表した。

 毎年春分・秋分の前後になると、地球と火星が徐々に太陽の両側に移動し、三者がほぼ一直線上に並ぶ。このため、太陽の電磁放射が次第に強まり、探査機と地上の間の通信が妨げられ、不安定な状態になり、さらには途切れてしまう。こうした現象は「太陽雑音妨害」と呼ばれる。この期間を乗り切るため、火星探査車「祝融号」と周回機はこのほど、科学探査を一時中断した。状態監視は続けている。

 太陽雑音妨害は10月中旬に終了する見込みで、探査機は地上との通信を再開し、科学探査を継続するという。(c)Xinhua News/AFPBB News