【10月8日 People’s Daily】中国石油化工集団(中国石化、Sinopec)、中国遠洋海運集団(中遠海運、COSCO Shipping)、中国東方航空集団(中国東航、China Eastern)は9月22日、上海で中国初のフルライフサイクルのカーボンニュートラル石油の認証式を共同開催し、上海環境エネルギー取引所(SEEE)は3社に中国初のカーボンニュートラル石油認証書を授与した。同日は、中国が国連総会で「炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラル」目標を宣言して1年になる日でもある。

 同船の3万トンの原油は中国石化集団国際石油探査開発有限会社(国勘公司、SIPC)のアンゴラでのエクィティオイルから生産され、中国石化が石化公司と共同輸入し、中遠海運を輸送業者として輸入され、中国石化集団高橋石化公司が精製したもので、自動車用ガソリン8963トン、自動車用軽油2276トン、ジェット燃料5417トン、液化石油ガス(LPG)2786トン、舶用軽油6502トン、舶用低硫黄燃料油2998トンを生産した。中国石化は年内にカーボンニュートラルのガソリン・軽油製品を指定のガソリンスタンドで発売し、中国東航と提携しカーボンニュートラルの航空便を打ち出す見込みだ。

 中国船級社品質認証公司を第三者検証機関として招き、石油採掘から製品消費に至るまでライフサイクル全体で生成される二酸化炭素を正確に計測し、同等当量の中和を行う。計測によると、このロットの原油のライフサイクル全体の温室効果ガス排出量は10万3526.19トンの二酸化炭素排出当量だ。中国石化は原油の採掘、貯蔵、加工、石油製品の輸送および自動車用ガソリン・軽油、LPG 燃焼による炭素排出量の相殺を担当する。中遠海運は原油輸送と舶用燃料油の燃焼による炭素排出量のオフセットを担当する。中国東航はジェット燃料の燃焼による炭素排出量のオフセットを担当する。3社はそれぞれの優位性を発揮し、グリーン輸送の新モデルを共同で構築し、異業種、フルサイクル、ゼロエミッションの道を探索している。

 同船の石油フルライフサイクルの炭素排出量を相殺するため、3社は積極的に省エネ・排出削減戦略を実施し、中国認証排出​削減量(CCER)を購入し、SEEEをカーボンニュートラル認証機関として採用した。今回購入した排出削減プロジェクトは主に江西省(Jiangxi)豊林炭素吸収源造林プロジェクト、雲南省(Yunnan)賓川県(Binchuan)干塘子系統連系型太陽光発電所プロジェクトなどで、遠隔地域の農林栽培業の発展への支援、低炭素グリーンエネルギーの開発および貧困脱却堅塁の成果強化と同時に、完全な意味での中国初のカーボンニュートラル石油を実現した。

 石油産業チェーンは長く、工程プロセスが復雑で、炭素排出量の計測が難しいため、世界ではカーボンニュートラル石油貿易の真の意味での前例が不足している。石油・ガス業界の炭素排出量は中国の二酸化炭素排出総量の約20%を占めているという。

「今回のカーボンニュートラル石油プロジェクトは自主相殺原則に基づき、中国石化の原油にフルライフサイクルにわたるカーボンニュートラルを実践し、採掘、輸送、精製、貯蔵、完成品の燃焼などの段階における二酸化炭素排出をカバーし、その一滴ごとにゆりかごから墓場までのカーボンニュートラルを実現した」。中国石化の凌逸群(Ling Yiqun)副社長によると、3社がそれぞれの排出削減責任を負い、中国国内の石油業界、海運業、航空業が実行した初の炭素排出オフセットにより、陸海空分野のカーボンニュートラルを実現し、モデル効果を発揮し、全世界のカーボンニュートラルのために積極的な探求を示したという。(c)People’s Daily/AFPBB News