サッカー選手を殺人未遂で逮捕、試合中に審判暴行 ブラジル
このニュースをシェア
【10月6日 AFP】ブラジルのサッカーリーグで、試合中に審判を暴行して昏倒(こんとう)させた選手が逮捕され、殺人未遂罪で起訴される見通しであることが分かった。複数の関係者が5日に明かした。
逮捕されたのはリオグランデドスル州選手権2部のサンパウロRS(Sao Paulo-RS)に所属するウィリアム・リベイロ(William Ribeiro)。同選手は4日夜に行われたECグアラニ(EC Guarani)戦の59分、審判のロドリゴ・クリベラーロ(Rodrigo Crivellaro)氏を殴り倒すと、首の後ろに激しい蹴りを入れて昏倒させた。
クリベラーロ氏はその場ですぐに手当てを受けた後、ベナンシオアイレス(Venancio Aires)市内の病院へ搬送された。病院関係者によれば、5日朝に「健康体で」退院したという。
担当の警察官によると、リベイロは殺人未遂罪で起訴される。警察官はまた、審判が「立っているときに殴られ、身を守ることもできないまま倒れた」と話し、「死んでいたか、頭を大けがしていた可能性もあった」と続けた。
事件の場面はテレビカメラにも捉えられており、暴行の直後、両チームの選手が慌てて救急スタッフを呼び寄せる様子が映っている。
4日がクラブ創設113年の記念日だったサンパウロRSは「審判とそのご家族に心から謝罪する。またファンに対しても、残念な場面を見せたことを謝罪する」と発表した。リベイロとの契約は解除し、同選手に対して法的措置を検討していることも明かした。
試合はグアラニが1-0でリードしていた59分の時点で中止になり、5日夜に再開される。地元のサッカー連盟は、リベイロへの処分を考えていると話し、地域の審判協会はサッカー界からの追放を求めている。(c)AFP