【10月5日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は4日、イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)に所属するDFカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)に対し、フィオレンティーナ(Fiorentina)のファンが人種差別発言をした疑いについて調査を開始したと発表した。

 ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」によれば、ナポリが2-1で勝利した3日のアウェーゲームで、クリバリに加えてヴィクター・オシムヘン(Victor Osimhen)とアンドレフランク・ザンボ・アンギサ(Andre-Frank Zambo Anguissa)も人種差別の被害に遭ったという。

 FIGCは、情報を求めて伊フィレンツェ(Florence)警察に連絡をとると述べた。

 インスタグラム(Instagram)に「『ファッキングモンキー』、そうやって彼らは私のことを呼んだ」と記したクリバリは、「こういった人々は競技に一切関係がない。彼らは特定され、永遠にスタジアムから追放される必要がある」として、人種差別発言をしたファンに永久出入り禁止の処分を求めた。

 ナイジェリア代表FWのオシムヘンは、そういった姿勢を変えるには教育がカギになるだろうと話した。

 オシムヘンはインスタグラムに「子どもや親に話をして、肌の色によって個人を憎むことがどれほど不快であるかを理解させるようにしてほしい。 #saynotoracism」とつづった。

 セリエAでは人種差別が頻発しており、今季もすでに数件が確認されている。

 警察によれば、前月ACミラン(AC Milan)のGKマイク・メニャン(Mike Maignan)に対して人種差別をした疑いのある男性は、憎悪をあおった罪で訴追されるという。また、ユベントス(Juventus)は8月、女子チームの選手が東アジア人を型にはめるようなつり目ポーズをしている画像をツイッター(Twitter)に投稿したことについて謝罪した。(c)AFP