【10月4日 AFP】米カリフォルニア州ハンティントンビーチ(Huntington Beach)市当局は3日、沖合に大量の原油が流出したと発表した。「生態系にかなりの影響」が出ており、回収作業が進められている。

 市当局の発表によると、3日までに約48万リットルが流出。油膜がハンティントンビーチとニューポートビーチ(Newport Beach)沿岸に推定10キロにわたって広がっている。

 沿岸警備隊は、2日午前9時(日本時間3日午前1時)ごろから流出し始めたと伝えた。

 オレンジ郡(Orange County)のカトリーナ・フォーリー(Katrina Foley)政執行官はツイッター(Twitter)に、3日未明にはハンティントンビーチに油が押し寄せ、動物の死骸が打ち上げられるようになったと投稿した。

 ロサンゼルスの南方約64キロに位置し、20万人が暮らすハンティントンビーチ市は、市民に海岸に近づかないよう警告し、「汚染の可能性」があることからビーチを封鎖した。ハンティントンビーチで開催されていた航空ショー「パシフィック・エアショー(Pacific Airshow)」は最終日が中止となった。

 油の回収のため、沿岸警備隊を筆頭に連邦政府、州、郡、市当局から成る合同対策本部が設置された。消防と海上保安当局も対応に当たる。

 流出原因は現時点では不明。フォーリー氏によると、沖合の石油プラットフォームにつながるパイプラインの破損が原因とみられており、調査が開始された。(c)AFP