【10月4日 AFP】(更新)スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)は4日、2021年のノーベル医学生理学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine)を、温度感覚と触覚の受容体を発見した功績で、米国のデービッド・ジュリアス(David Julius)氏とアーデム・パタポティアン(Ardem Patapoutian)氏に授与すると発表した。

 同研究所は、両氏の発見により「熱や冷たさ、機械的な刺激などが、人が世界を認識し適応するための神経信号をどのように引き起こしているのか、われわれは理解を深めることができた」と授賞理由を説明。

「日常の中でこれらの感覚を当たり前と捉えているが、神経信号がどのように出されて熱や圧力の認識につながっているのかという疑問が、今年の受賞者によって解明された」と評価した。

 ジュリアス氏は、カリフォルニア州サンフランシスコにあるカリフォルニア大学(University of California)の教授。パタポティアン氏は、同州のスクリプス研究所(Scripps Research Institute)で教授を務めている。両氏は、賞金1000万クローナ(約1億2700万円)を分け合う。(c)AFP